お久しぶりです。
忙しさを言い訳にブログをさぼっていました。
今回は永遠のテーマといっても過言ではない、授乳婦に対する薬剤投与の可否について。
ある患者さんにルパフィンが処方されました。病態は蕁麻疹。
この患者さん授乳中で、お子さんは8か月。
哺乳瓶をきらい、母乳しか飲んでくれないとのこと。離乳食は開始している。
医師に授乳中であることを伝え忘れたので心配だとのこと。
さて、薬剤師の皆様どうですか?
今回は蕁麻疹でしたが、年明けからの花粉症患者の中に授乳婦さんはいましたか?
その方の処方はどんな薬が出ていましたか?
ルパフィンの能書を確認。
[本剤の活性代謝物であるデスロラタジンではヒト母乳中への移行が報告されている。]
はい!でましたーーーー。
この記載。
じつはこの記載、「授乳を中止させること」の記載と合わせると、日本では75%の薬剤が禁止になるそうです。一方、欧米で禁止とされるのはわずか3%だとか。
じゃあ、何か投与できるものないのかな~と思い、国立成育医療研究センターのホームページで検索してみました。
あった、ありましたよ!さすが成育医療センター様、様!!かゆいところに手が届く情報をありがとう。
「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」
として、抗ヒスタミン(抗アレルギー)薬では
・デスロラタジン (デザレックス)*自主回収
・フェキソフェナジン (アレグラ)
・ロラタジン (クラリチン)
の4剤の記載がありました。
この中から医師に提案し、今回はアレグラへと処方変更になりました。
授乳婦と薬については、妊婦と薬よりもさらに情報が少ないように感じます。
子供の情報のことなら成育医療研究センターのHPが個人的にはおすすめです。
ご存知なかった方は、是非一度HPに訪問してみて下さいね。
今日はこれでおしまい。