薬剤師やすこのブログ

調剤薬局勤務の薬剤師やすこです。 薬のこと、目の病気のことなど気ままに書きます。

ワクチン副反応(発熱)のためにドラッグストアで買える薬は?

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こんにちは。

今日は、お薬のお話。

コロナワクチンの副反応で発熱した場合、どの薬を飲むか?というテーマです。

 

 

薬剤師の皆様はもう周知のことだと思いますが、一般の方はどの薬を飲んでよいのか不安ですよね。

 

 

ファイザー社のワクチン、コミナティ®の場合、2回目接種後男女合わせて50%以上が37.5℃以上の発熱があるというデータが出ています。

 

 

特に20代から40代では、全体の平均で40%以上が発熱しているようです。

やすこは2回目接種の深夜に38.3℃まで発熱しました。

 

 

病院で処方された解熱鎮痛剤(薬袋に発熱時と書いてある薬)が家にあればそれを服用してかまわないと思いますが、普段から健康体の方は薬なんてほとんど家においてない、とか、いつもらったのかわからないような薬あるけど。。。というのが現状ではないでしょうか。

 

 

そこで今日はドラッグストアで売っている解熱鎮痛剤の中で、厚生労働省が使用してのよいと発表している成分のお薬が、実際どの商品に該当するのかをご紹介しようと思います。

 

 

まず、発熱の副反応に使用してもよいといわれている薬の主な成分は以下のようになります。(主要なものを抜粋)

アセトアミノフェン

イブプロフェン

・ロキソプロフェン

 

上記3成分を主として含有しているもので、やすこおすすめのお薬をピックアップしてみました。

 

 

その商品は以下の通り。

 

 

イブA錠®

イブA錠EX®

バファリン

バファリンEX®

バファリンプレミアム®

バファリンライト®

バファリンルナJ®

小児用バファリンCII®

小児用バファリンチュアブル®

ノーシンアイ頭痛薬®

ナロンLoxy®

リングルアイビー®

タイレノール

 

あれ?なんか少なくない?と思われましたかね。

 

 

やすこの選択基準として、酸化マグネシウムイソプロピルアンチピリン、カフェイン・無水カフェインを含有している製剤は安全を重視して外させていただきました。

 

理由

〇酸化マグネシウム:併用薬として緩下目的で酸化マグネシウム製剤を服用されている方が多いため。過剰服用予防のため。

 

イソプロピルアンチピリン:ピリン系アレルギーの方は使用できない成分のため。

 

〇カフェイン・無水カフェイン:カフェイン過敏症の方が服用すると少量でも心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠等の有害事象を起こすことがあるため。

 

 

今回おすすめとして挙げたのはあくまで私個人のおすすめ商品ですので、基礎疾患がある方や併用薬がある方、薬に関して不安が強い方は購入時に必ず薬剤師に相談してください。

 

その際にはお薬手帳を持っていかれると服用中のお薬との相性も確認してくれるので安心だと思います。

 

 

なお、厚生労働省ではホームページで以下のような注意も促しているのでご注意くださいね。服用はあくまで自己責任でお願いいたします。

ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬(※)で対応いただくことも考えられますが、特に下記のような場合は、主治医や薬剤師にご相談ください。 ・他のお薬を内服している場合や、妊娠中、授乳中、ご高齢、胃・十二指腸潰瘍や腎機能低下など病気治療中の場合(飲める薬が限られていることがあります。) ・薬などによりアレルギー症状やぜんそくを起こしたことがある場合 ・激しい痛みや高熱など、症状が重い場合や、症状が長く続いている場合 ・ワクチン接種後としては典型的でない症状がみられる場合(ワクチン接種後に起こりやすい症状や起こりにくい症状については、こちらをご覧ください。) なお、ワクチンを受けた後、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服することについては、現在のところ推奨されていません。
(※)市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます。(アセトアミノフェンは、低年齢の方や妊娠中・授乳中の方でもご使用いただけますが、製品毎に対象年齢などが異なりますので、対象をご確認のうえ、ご使用ください。)

<参考資料>

厚生労働省ホームページ

・CDC. Interim Clinical Considerations for Use of COVID-19 Vaccines Currently Authorized in the United States

 

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