インフルエンザ流行、だいぶ落ち着いた気がしますがまだまだ患者さんはいらっしゃいますね。増えてはいないけど減ってもいない感じです。
今回は、吸入のインフルエンザ治療薬であるイナビル、リレンザを使用してはいけないひとの例を1つご紹介します。
わかりますか?
使ってはいけない人ってどんな人??
それは 乳製品にアレルギーのあるひと!!
リレンザ、イナビルの添付文書には慎重投与の欄に
「乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者」
と記載があります。
これは、乳製品に過敏症の既往のある患者へ投与し、アナフィラキシーがあらわれた症例が報告・集積されたための改訂とのこと。(昨年2016年8月)
直近3年度の国内データで、
イナビルで5例(うち因果関係が否定できない症例が4例)、
リレンザで1例(同1例) 報告があります。
具体的に症例を少しご紹介。
(なおこれら症例は、 医薬品・医療機器等安全性情報No.329に報告されています。)
○イナビル
10歳未満 女・・・アナフィラキシー、気管支痙攣
アレルギー歴: 牛乳、卵を含む多種類の食物に対するアレルギー
○リレンザ
10歳未満 男・・・アナフィラキシーショック、下痢、呼吸苦(呼吸困難状態)、顔面紅潮、脱水、悪心、嘔吐、発熱、咳嗽
アレルギー歴: 卵アレルギー、牛乳アレルギー、牛乳によるアナフィラキシーショック
上記2例とも吸入したその日になんらかの症状を発症しています。
イナビルの方は調剤薬局で吸入後、咳と喘鳴があり。目のかゆみ、呼吸困難を訴え再度病院受診しています。
恐ろしいですねぇ。
薬剤師として、イナビル、リレンザを投薬するときは患者のアレルギー既往をしっかり確認して投薬することが非常に大切なことになります。
初来局のアンケートにアレルギー歴なしとなっていても、必ず実際の投薬の際に再度確認が必要と考えます。
そして、患者さん側も、「自分のことは自分で守る」という気持ちも少しだけ持っていただいて、アレルギーのある方はどの薬を受け取るときも自分のアレルギーについて再度医療関係者に伝えておくことが大切だと思います。
お互い気を付けて、つらいインフルエンザ流行気を乗り切りましょう