薬剤師やすこのブログ

調剤薬局勤務の薬剤師やすこです。 薬のこと、目の病気のことなど気ままに書きます。

子供の胃腸炎。吐き気止め、下痢止めの使用法ー薬剤師やすこ宅Ver.ー

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こんばんは。三連休をいかがお過ごしでしょうか?

 

 

金曜日の出勤では、待合室で座ってられず横になっていた胃腸炎の患者さんがいらっしゃいました。お顔も苦痛で歪んでおり、大変お辛そうでした。

 

 

ということで、本日は胃腸炎の際の薬の飲み方をご紹介しようかと思います。

 

 

ウイルス性胃腸炎の場合は、吐き気止めも、下痢止めも使わずに全部だしてしまうのが良い、といろんなところで耳にしますが我が家はちょっと違います。

 

 

吐き気止めは使用。下痢止めはやむを得ず外出するとき(大人なら出勤、

子供なら幼稚園へ行くなど)は使用、それ以外は不使用。

 

 

心配なのはやっぱり子供の場合ですよね。

我が家のパターンはこうです。

 

 

子供が噴水のように吐き出したら、まず医者に行きます。

(このとき、出発30分前にはなにも飲食させません。)

そして、嘔吐を伴う重篤な病気(髄膜炎など)でないことを診断してもらい、

薬をもらって帰ってきます。

 

 

で、ここから私はいかに嘔吐させないか+水分の補給に全力を注ぎます。

嘔吐は脱水、体力消耗、精神的不安、睡眠障害などを起こしてしまい

子供にとっては無いほうが絶対にいいと私は考えるからです。

 

 

まず、病院では以下の薬を出してもらいます。(ここは上手に先生のプライドを傷つけないようにお願い&誘導して処方に導きます)

ナウゼリン坐剤

プリンペランシロップ

ロペミン細粒(急性期が過ぎ、下痢が続いた時幼稚園に行く前に飲む用。念のため)

④整腸剤

 

 

自宅に帰ったらすぐナウゼリン坐剤を使います。

30分から60分経ったら、飲めそうな様子であればプリンペランシロップを飲ませます。

そしてスプーン1杯のお水をあげる。

 

 

そこからさらに60分経ったら

水分をとらせ(ここではスプーンでなく飲めるだけコップから)、整腸剤の服用。

 

 

その後、30分以上たって、もし食べられるようであればおかゆを1口食べさせます。

食欲がないようであれば、おかゆは即行で諦めます。ここでは絶対に無理したら

 

ダ~メ~

 

 

ナウゼリン坐剤は半減期が7時間と割と長めなので1日2回(朝夕)くらいの目安で投与しています。

 

 

小児用の経口補水液も吸収が早いので、もし吐いてしまっても水より吸収が早いので使える場合は使ったほうがよいと思います。

 

 

しかも補水液だと胃に入ったときに嘔吐をしにくと思うのです。

お水だと浸透圧の差で胃の中に重さを感じますが、経口補水液の場合はすんなり入っていきます。(自分で経験済み)

 

 

とにかく、薬をうまく使って吐かせないように最大限の努力をします。

吐かなければ脱水にもなりにくいので1口ずつの水分補給でも大丈夫だからです。

 

 

そして、なにより介抱者の苦労が減ります。

嘔吐で苦しむ子供の姿をみること、吐しゃ物まみれのシーツを何度も洗うこと、から解放されるからです。

 

 

親の不安、イライラは病気の子供に絶対に伝わってはいけないことだと思うのです。

 

 

あくまで我が家の対応方法ですが、ご参考になればと思います。

 

 


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