こんにちは!
今日は大人気シリーズ「やすこのこれなーんだ??」です。
えっ?いつからシリーズ化?
今でしょ。古い~。笑
さてと、
今日の処方はこれ! ↓ なーんだ??
Rp) アジスロマイシン(250) 4錠 朝食後 1日分
はいはーい。知ってる!!という方。
お疲れ様でーす。ブラウザ閉じてお仕事に戻ってください~。
見たことあるけどなんだっけなぁ。の方。
居残り~。もう少し記事を読んでください。
全然知らないぞーというあなた!!
居残り~&追加学習してくださーい。
ヒント!!
患者は27歳 女性 妊婦
さぁどうだーーーーーーーっっ????
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クラミジア知ってますか?
まずはクラミジアの病態を復習
クラミジアは性行為により感染します。感染により以下の病気を発症してしまいます。
男性 : 尿道炎、精巣上体炎
女性 : 子宮頸管炎、骨盤内炎症
世界的にもすべての性感染症のうちで最も多く、無症候性のキャリアが多数存在します。
そのため、医療関係者が早期に発見することで蔓延を食い止めることが大切です。
特に妊婦のクラミジア感染では、その病態から子宮収縮を促してしまい流産、早産の原因になることがあります。
さらに!!
分娩時に感染があると新生児の結膜炎や肺炎を発症させてしまうこともある非常に怖い病気です。
そんなクラミジアを一発で退治してくれるのが、今回紹介のアジスロマイシン1000mg!!!!
1000mgを1回服用することで、10日間有効な組織内濃度を維持できるとのこと。
ジスロマックのインタビューフォーム(以下IF)で有効性を確認してみると
ージスロマックIFより引用ー
クラミジア・トラコマティスによる尿道炎、子宮頸管炎に対する本剤1,000mg(力価)1回投与の有効率(PCR法による陰性化率)は主判定時期である投与開始15日目では86.7%(98/113)であった。また、副判定時期である投与開始29日目では90.7%(98/108*)であった18)。
*:29日目の解析から除外した5症例は、投与開始15日目以降に併発疾患を発現した1例、抗
菌薬を併用した1例及び投与開始15日目で観察を終了した3例であった。
投与29日目で90.7%
非常に高い有効率ですね。
次に心配になるのは副作用。ですよね?
通常の500mg 3日間投与の場合と有害事象を比較したデータもIFに記載されていました。
クラミジア・トラコマティスによる尿道炎、子宮頸管炎に対する 1000mg 単回
投与の安全性評価のために、500mg(1 日 1 回)3 日間投与とのダブルブラインド試験を実施した結果、いずれの投与群においても重篤な有害事象は認められなかった。
因果関係が否定できない有害事象は、1000mg 単回投与群で 33.9%(43/127)、500mg(1 日 1 回)3 日間投与群で 35.9%(23/64)であり、主な有害事象はいずれの投与群においても消化管関連であった。
つまり、1000mg単回投与でも、500mg3日間でも同様の安全性だと書いています。
主な有害事象は、消化管関連とのこと。
わりとよく患者さんから聞くのは、下痢、腹痛、嘔吐、胃痛などですかね。
お恥ずかしながらわたくしやすこも、以前ジスロマック服用して冷や汗かくほどの胃痛に見舞われたこともあります。
以前に飲んだ時はなんでもなかったので、その時の体調によっても変わりますね。
患者さんに投薬する際は、服用によってなにか体調の変化を感じたら連絡もらえるようにお伝えしておくとよいですね。
じっくりIFを読んでみるとたくさん情報が書いてあります。
冒頭の居残り組のみなさん、ぜひIF熟読してみてくださいね!!