薬剤師やすこのブログ

調剤薬局勤務の薬剤師やすこです。 薬のこと、最近気になること、網膜剥離のことなど気ままに書きます。


配合変化について(フルメタ軟膏+ヒルドイドソフト軟膏)ついでにジェネリックも!!

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さて今回は好評の (!?)配合変化シリーズ !!

 

 

品目は、

 

 

フルメタ軟膏 + ヒルドイドソフト軟膏 」

 

 

上記2剤の配合変化は、、、、、ドゥルドゥルドゥル(←ドラムロールをイメージ)

じゃじゃーん!!

 

 


よくわからない。。。。ちーん。。。

 

 

その理由は

 


じほうさんの出している「配合変化ハンドブック 第2版」で調べると

× 2週間でブリーディング(分離)←温度条件の記載なし

 

 


一方、フルメタ軟膏のインタビューフォームで調べると(ヒルドイドソフト軟膏のインタビューフォームには記載なし)

 

5℃~24℃ 1か月 変化なし

40℃     0.5か月 分離

 

 

という結果。ん?変化するのか?しないのか?

 

 

 

じほうさんの注意事項に、判断の異なる複数の混合変化情報がある場合、よりネガティブな結果を優先と書いてある。

上記2つの結果の違いはそれが理由か??

 

 

理由を考えてみる。

ヒルドイドは前回の配合変化の記事にも記載しましたが

油中水型の乳性基剤

 

 

で、今回のフルメタ軟膏!!これがなかなかの曲者。

そうこのフルメタ軟膏は、液滴分散型軟膏!!

 

 


なんだそれ。なんだっけ?液滴分散型って。

 

 


フルメタ軟膏インタビューフォームにしっかり記載がありました。

 

 

「主薬の溶解性が高い溶解剤に,主薬を溶解した溶液を,白色ワセリンを主体とする基剤中に均一に分散した液滴分散型軟膏剤であり,基剤中に主薬の微粉末を分散した軟膏基 剤よりも高い薬物経皮吸収性を持つ。」

  


簡単にいうと、「いったん主薬を溶けやすい液剤に溶かしてから、白ワセと混ぜたもの」

ってこと。

 

 

ちょっと聞いただけで、安定性悪そう。。。と思う代物。ちなみに白ワセは疎水性。

しらべてみたら、液滴分散型軟膏剤は調整方法が特別なため混合は控えたほうがよい、というのが一般的な考え方のようです。

 

 

ちなみに、ジェネリックに変えたらどうか?という話。

 

 

フルメタ軟膏のジェネリック : マイセラ軟膏

ヒルドイドソフト軟膏のジェネリック ヘパリン類似物質油性クリーム「日医工」 で調べてみました。

 

 

結果を短くまとめると

 

 

マイセラ軟膏 + ヒルドイドソフト軟膏 → ○ 4週間 25℃ 変化なし *40℃データなし

マイセラ軟膏  + ヘパリン類似物質油性クリーム「日医工」 → × 2週間 25℃ 分離

フルメタ軟膏 + ヘパリン類似物質油性クリーム「日医工」 →  × 2週間 25℃ 分離

 

 

マイセラ軟膏とヒルドイドでは変化なしだけど40℃のデータがないのでなんともいえないな。

 

 

これらの結果をふまえて私個人の見解としては

 

 

フルメタ軟膏は他剤と混ぜないほうがよい!!

理由:分離しそう。。

 


どうしても混ぜたいのであれば、同じ very strong であるアンテベートに処方変更してもらい、

ヒルドイドソフト軟膏と混ぜる!!これがいいのではないでしょうか??

 

 

疑わしくは混ぜず、の考えでわたくしは進みたいと思います(^^)

 

 

今回問題となった液滴分散型軟膏剤はフルメタ軟膏以外にも、プロトピック軟膏、アルメタ軟膏、ドボネックス軟膏 他 などがありますのでご注意ください。

 


アンテベート軟膏とヒルドイドソフト軟膏の配合変化についてはこちらをご覧ください。

www.yakuzaishi-yasuko.com

 

 

軟膏・クリーム配合変化ハンドブック 第2版

軟膏・クリーム配合変化ハンドブック 第2版

 

 

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