昨夜はクリスマスイブでしたね~。
日本では家族よりもカップルで過ごす若者が多いとのことです。
んーー。私も独身時代は確かにそうだったかも。
クリスマスには
「彼氏とデート→素敵なレストランで食事→夜景&Bar→お泊り ♪」
なーんて流れで楽しいクリスマスを過ごした方も多いでしょう。
た、だーーーーーーし。
その続きで、
『 お泊まり♡→ まさかの彼氏、避妊失敗 → 妊娠するかも (>_<) 』
って余計な流れになっている方はいないでしょうか?
ただでさえクリスマスのいい雰囲気。お酒も入って、もうどうにでもなれ~。
と流されてしまう女の子も多いかなと思うわけです。
朝目覚めたときから恐怖の日々の始まり。
次の生理までずーーーーーっと気が重い。というより、もうお正月どころではないでしょう。
そこで今回は、「緊急避妊法(Emergency Contraception)」をご紹介したいと思います。
これは医療関係者ではみな知っていることですが、一般の方では知らない方も多いと思います。
望まない妊娠によって、一番かわいそうなのは生まれてきた子供。
近年多い、虐待のリスクも背負うでしょう。
そういうことの起きないように最後の手段といわれている緊急避妊があることを伝えたい!!
ほかの言い方では、「モーニングアフターピル」とか「アフターピル」などと言われたりします。
簡単に言うと、避妊に失敗したことで妊娠しちゃうかも→でも絶対にそれは困る、どうにか助けてー。というときに頼る最後の手段。
方法としては、避妊に失敗した性交後72時間以内にノルレボ錠0.75mg錠を確実に2錠服用すること。
ノルレボ錠とは成分がレボノルゲストレル。いわゆるホルモン剤です。
(WHOのデータでは72時間を超えて服用した場合でも予想される妊娠率を低下させるという研究結果がでているようです。)
これにより、通常おこる排卵を抑制し、避妊効果を示します。
副作用としては、消退出血や悪心があげられます。
服用後2時間以内に嘔吐した場合は、直ちに2錠を追加で服用する必要があります。2時間をこえていればホルモンは吸収されており、追加投与は不要。
また、16%の女性では予定された月経とは無関係に7日以内に出血がみられているようです。
緊急避妊実施後は、80%以上の女性が予定月経日の前、または2日後以内に月経があり、95%が予定月経日の7日後以内に月経がある。とされ、月経が予定より7日以上遅れたり、あるいは通常より軽い場合には、妊娠検査をうける必要があります。
またこの方法以外にもヤツペ法という方法もありますが、近年ではノルレボの服用が一般的です。
さてここまで書きましたが、緊急避妊法の避妊効果は100%ではありません。(←ここ大切)
時間別の妊娠阻止率は以下の通りです。
72時間以内 - 84%
72時間以降120時間まで - 63%
84%の阻止率でも、何もしないでいるよりもよいと考えます。
このブログを読んで、参考になる方がいてくれることを祈ります。
本来妊娠はとてもおめでたいこと。
でも、おめでたいと思えない妊娠に未来はありません。
母となる女性はうつ病になるかもしれない。
妊娠は女性の心と体に大きな負担をかけることです。
本当に赤ちゃんが欲しいとき以外は、避妊をしっかりしましょう。
流されないこと。
意識すること。
それが自分を守ることだと思います。
24日の夜に失敗しちゃったあなたでも、今日はまだ間に合います。
婦人科を受診して緊急避妊をしましょう。
*参考 緊急避妊法の適正使用に関する指針 日本産科婦人科学会